「気づいたら深夜2時まで仕事をしていた」「朝起きられなくて午前中が潰れてしまう」「運動不足で体が重い」。在宅ワークを始めてから、こんな悩みを抱えていませんか。
パーソル総合研究所の調査によると、テレワーク実施者の約65%が「生活リズムの乱れ」を感じているという結果が出ています。通勤という「強制的な生活のリズムメーカー」がなくなったことで、多くの人が自己管理の壁にぶつかっているのです。
しかし、正しい習慣さえ身につければ、在宅ワークでも充実した毎日を送ることは十分可能です。この記事では、在宅ワークでも規則正しい生活を維持するための5つの習慣を、具体的な実践方法とともに紹介します。フリーランス歴5年の筆者が実際に試して効果のあった方法を厳選しているので、ぜひ最後までお読みください。

なぜ在宅ワークで生活リズムが崩れるのか
生活リズムを整えるためには、まずなぜ崩れるのかを理解することが大切です。在宅ワーク特有の環境要因を見ていきましょう。
通勤がなくなることによる影響
毎日の通勤は、実は生活リズムを整える重要な役割を果たしていました。決まった時間に家を出るという「締め切り」があることで、起床時間が自然と固定されていたのです。
在宅ワークになると、この外的な強制力がなくなります。「あと5分だけ」が積み重なり、起床時間がどんどん遅くなっていくのは珍しくありません。
仕事とプライベートの境界の曖昧さ
オフィスにいれば、そこは「仕事をする場所」として認識されます。しかし在宅では、リラックスする場所と仕事をする場所が同じになります。
この境界の曖昧さが、「ちょっとだけ休憩」のつもりが1時間経っていたり、逆に夜遅くまでダラダラと仕事を続けてしまったりする原因になります。オンとオフの切り替えが難しくなることで、テレワーク中の生活習慣が乱れやすくなるのです。
運動不足と座りっぱなしの問題
通勤では、駅まで歩いたり、階段を上り下りしたりと、意識せずとも体を動かしていました。在宅ワークでは、この「ながら運動」がほぼゼロになります。
1日中座りっぱなしでいると、体の代謝が落ち、睡眠の質も低下します。在宅勤務における運動不足は、生活リズムの乱れと密接に関係しているのです。
孤独感とモチベーション低下
同僚との雑談や、オフィスの活気ある雰囲気は、仕事のモチベーションを維持する助けになっていました。在宅ワークでは、この社会的なつながりが薄れがちです。
孤独感はメンタルヘルスに影響し、「今日は頑張れない」という日が増える原因にもなります。結果として、生活リズム全体が崩れやすくなるのです。

習慣1:朝のルーティンを固定する
在宅ワークで生活リズムを整える第一歩は、朝の過ごし方を決めることです。モーニングルーティンを確立することで、1日のスタートが安定します。
起床時間を一定にする重要性
人間の体には体内時計(サーカディアンリズム)があり、毎日同じ時間に起きることで、このリズムが整います。逆に、起床時間がバラバラだと、体内時計が狂い、日中の集中力低下や夜の睡眠の質悪化につながります。
平日も休日も、起床時間の差を1時間以内に収めることを目指しましょう。「週末だけ遅く起きる」という習慣は、月曜日の朝のつらさを増幅させます。
おすすめのモーニングルーティン例
テレワーク中でも取り入れやすいモーニングルーティンの例を紹介します。
シンプルな朝のルーティン(所要時間:約30分)
- 起床後すぐにカーテンを開けて日光を浴びる(1分)
- コップ1杯の水を飲む(1分)
- 軽いストレッチをする(5分)
- 顔を洗い、着替える(10分)
- 朝食をとる(15分)
ポイントは、「パジャマのまま仕事を始めない」ことです。着替えるという行為が、脳に「これから仕事だ」という信号を送ります。
「仕事モード」に切り替えるトリガーを作る
リモートワークで自己管理を成功させるには、仕事モードへの切り替えスイッチが必要です。以下のような「トリガー」を設定してみてください。
- コーヒーを淹れる香りを嗅ぐ
- 特定の音楽をかける
- デスクに座ったら深呼吸を3回する
- 「今日のタスク」を紙に書き出す
これらの行動を毎日繰り返すことで、脳が「この行動=仕事開始」と認識するようになります。在宅ワークでの習慣化やリモートワークの自己管理において、このトリガー設定は非常に効果的です。
実際に筆者も、この朝のルーティンを3か月継続したことで、午前中の生産性が約1.5倍に向上しました。最初は「面倒だな」と感じていたモーニングルーティンも、習慣トラッカーで毎日記録することで、達成感が生まれ、継続しやすくなります。「今日も朝のルーティンができた」という小さな成功体験の積み重ねが、生活リズムの安定につながるのです。

習慣2:仕事の開始・終了時間を明確にする
在宅ワークでメリハリをつけるには、仕事時間の「枠」を決めることが重要です。時間の区切りがないと、いつまでも仕事モードから抜け出せなくなります。
タイムブロッキングの考え方
タイムブロッキングとは、1日の時間をブロック(かたまり)に分けて、それぞれに役割を割り当てる時間管理術です。
例えば、以下のように設定します。
- 9:00〜12:00:集中作業の時間(メール対応禁止)
- 12:00〜13:00:昼食・休憩
- 13:00〜15:00:ミーティング・コミュニケーション
- 15:00〜18:00:集中作業の時間
- 18:00以降:仕事終了、プライベートの時間
重要なのは、「仕事終了時間」を決めて守ることです。フリーランスの方は特に、際限なく働いてしまいがちですが、終了時間を決めることで生活リズムが安定します。
「擬似通勤」のすすめ
仕事の開始と終了に「擬似通勤」を取り入れる方法が注目されています。これは、実際には通勤しないものの、通勤と同じ効果を得るための習慣です。
擬似通勤の例
- 朝、仕事を始める前に15分間散歩する
- 夕方、仕事を終えたら近所のコンビニまで歩く
- 自転車で10分程度走る
この「移動」が、脳にオンとオフの切り替えを伝えるシグナルになります。在宅勤務で規則正しい生活を送るための、シンプルながら効果的な方法です。
終業後のルーティンで仕事モードをオフにする
朝のルーティンと同様に、終業後のルーティンも設定しましょう。
終業ルーティンの例
- 今日やったことを簡単にメモする(3分)
- 明日やることをリストアップする(5分)
- デスク周りを片付ける(2分)
- パソコンを閉じる、または仕事用の部屋を出る
この一連の流れを毎日行うことで、脳が「仕事は終わり」と認識します。テレワークでのオンオフ切り替え方法として、ぜひ取り入れてみてください。
ある在宅ワーカーの方は、終業時間を18時と決めてから、「夜の時間が自分のものになった」と実感できたそうです。life-log.meのタイムライン機能を使って仕事時間を可視化すると、自分が実際にどれくらい働いているかが一目でわかります。「思ったより長時間働いていた」という気づきが、働き方を見直すきっかけになることもあります。
習慣3:意識的に体を動かす時間を作る
在宅勤務における運動不足は、生活リズムの乱れに直結します。意識的に体を動かす時間を確保することが、健康習慣の第一歩です。
座りっぱなしの健康リスク
長時間座り続けることは、「新しい喫煙」とも呼ばれるほど健康リスクが高いと言われています。具体的には、以下のようなリスクがあります。
- 血流の悪化による肩こり・腰痛
- 代謝の低下による体重増加
- 集中力・生産性の低下
- 睡眠の質の悪化
1日8時間以上座り続ける生活は、寿命にも影響するという研究結果もあります。在宅ワーカーにとって、運動習慣は「あったらいいもの」ではなく「必須のもの」なのです。
在宅でもできる運動習慣
特別な器具がなくても、自宅でできる運動はたくさんあります。
仕事の合間にできる軽い運動(5分程度)
- 首・肩のストレッチ
- 椅子に座ったままできる腰ひねり
- 立ち上がってその場で足踏み
- スクワット10回
しっかり体を動かしたいとき(15〜30分)
- YouTubeのエクササイズ動画を見ながら運動
- ヨガやピラティス
- 自重トレーニング(腕立て伏せ、プランクなど)
- 近所をジョギングや早歩き
大切なのは、「毎日少しでも」続けることです。週に1回1時間の運動より、毎日10分の運動のほうが、生活リズムの安定には効果的です。リモートワーク中の運動不足解消には、この「少しずつ毎日」という考え方が鍵になります。
ポモドーロテクニックと運動の組み合わせ
ポモドーロテクニックとは、25分の集中作業と5分の休憩を繰り返す時間管理法です。この5分の休憩を「運動タイム」にすることで、自然と体を動かす習慣が身につきます。
ポモドーロ休憩での運動例
- 1回目の休憩:首と肩のストレッチ
- 2回目の休憩:立ち上がって軽い屈伸
- 3回目の休憩:階段の上り下り
- 4回目の休憩(長めの休憩):10分間の散歩
このように運動を仕事のサイクルに組み込むことで、「運動する時間がない」という言い訳がなくなります。在宅ワークでの運動習慣を続けるコツは、日常の中に自然と組み込むことなのです。
life-log.meの習慣トラッカーで運動の記録をつけると、継続のモチベーションになります。「今週は5日運動できた」「30日連続で運動を達成した」という可視化が、次の週も続けようという意欲につながります。実際にユーザーの中には、習慣トラッカーを使い始めてから運動の継続率が3倍になったという方もいます。

習慣4:食事と睡眠の時間を規則正しく
食事と睡眠は、生活リズムの土台です。これらが乱れると、仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。
不規則な食事が生活リズムに与える影響
「お腹が空いたら食べる」という生活を続けていると、体内時計が狂いやすくなります。特に注意したいのは以下の点です。
- 朝食を抜くと、午前中の集中力が低下する
- 昼食の時間がバラバラだと、午後のエネルギーが安定しない
- 夕食が遅いと、睡眠の質が悪くなる
在宅ワークでは、食事の時間が曖昧になりがちです。「12時になったら昼食」「19時までに夕食」というように、大まかな時間枠を決めておきましょう。
睡眠の質を上げるためのポイント
在宅勤務で夜更かしをやめたいと思っている方は多いでしょう。睡眠の質を上げるためのポイントを紹介します。
就寝前に避けること
- 就寝2時間前以降のカフェイン摂取
- 就寝1時間前以降のスマホ・PC操作
- 就寝3時間前以降の激しい運動
- 就寝直前の食事
睡眠の質を上げる習慣
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
- 寝室の温度を18〜22度に保つ
- 就寝前にリラックスする時間を設ける(読書、ストレッチなど)
- 朝起きたらすぐに日光を浴びる
睡眠の質が上がると、日中の生産性も向上します。在宅ワークで成果を出すためにも、睡眠時間の確保と質の向上は最優先事項です。
夜更かし防止のための環境づくり
「ついつい夜更かししてしまう」という方には、環境を変えることをおすすめします。
- 夜22時以降は仕事部屋に入らない
- スマホを寝室に持ち込まない
- 夜になったら照明を暗めにする
- 「就寝1時間前アラーム」を設定する
意志の力だけで夜更かしを防ぐのは難しいものです。環境を整えることで、自然と早寝の習慣が身につきます。
life-log.meの日報機能を使って、その日の食事内容や睡眠時間を記録する習慣をつけると、自分のパターンが見えてきます。「夜遅くに食事をした日は、翌朝の調子が悪い」「7時間以上寝た日は午前中の集中力が高い」といった気づきが、生活改善のヒントになるのです。データに基づいて自分の傾向を把握することで、より効果的な改善策が見つかります。
習慣5:1日の終わりに振り返りの時間を設ける
1日の終わりに数分間の振り返りをすることで、翌日のパフォーマンスが向上し、生活リズムも安定します。
振り返りが翌日のパフォーマンスを上げる理由
振り返りには、以下のような効果があります。
- その日の達成感を味わえる(モチベーション維持)
- 課題や改善点が明確になる
- 翌日の計画を立てやすくなる
- 仕事とプライベートの区切りがつく
- ストレスの軽減(頭の中の整理)
「今日は何もできなかった」と感じていても、振り返ってみると意外と多くのことをしていたと気づくことがあります。この気づきが、セルフケアの一環として重要なのです。
5分でできる振り返りの方法
振り返りは、長時間かける必要はありません。5分程度でできるシンプルな方法を紹介します。
3行振り返り法
- 今日やったこと(事実)
- 今日感じたこと(感情)
- 明日やること(行動)
それぞれ1〜2行で書くだけでOKです。毎日続けることが大切なので、ハードルは低く設定しましょう。
KPT法(もう少し詳しく振り返りたいとき)
- Keep(続けたいこと):うまくいったこと、継続したいこと
- Problem(課題):うまくいかなかったこと、改善したいこと
- Try(次に試すこと):明日から実践すること
この方法なら、建設的に自分の行動を見直すことができます。在宅勤務やテレワークで生活リズムが乱れがちな方には、特におすすめの振り返り手法です。
週単位・月単位の振り返りの効果
毎日の振り返りに加えて、週に1回、月に1回のまとまった振り返りも効果的です。
週次振り返り(日曜夜に10分)
- 今週の目標は達成できたか
- 来週の優先事項は何か
- 生活リズムは安定していたか
月次振り返り(月末に15分)
- 今月の大きな成果は何か
- 習慣の継続状況はどうか
- 来月に向けて調整すべきことはあるか
定期的な振り返りを習慣化することで、自分の成長を実感でき、モチベーションが持続します。
life-log.meのジャーナル機能を使えば、日々の振り返りを手軽に記録できます。1か月後、3か月後に見返すことで、自分の変化や成長パターンが見えてくるでしょう。「あのとき悩んでいたことが、今は解決している」という気づきは、自信にもつながります。内省を習慣化することは、ライフログの重要な要素の一つです。

習慣を「続ける」ためのコツ
ここまで5つの習慣を紹介しましたが、「続けられるか不安」と感じる方もいるでしょう。習慣を定着させるためのコツをお伝えします。
完璧を目指さない(70%でOK)
「毎日完璧にこなさなければ」と思うと、続けることが苦痛になります。7割できればOKという心構えで取り組みましょう。
5つの習慣のうち、3つできた日は「十分頑張った」と自分を認めてください。完璧主義は習慣化の敵です。
小さく始めて徐々に増やす
いきなり5つの習慣すべてを始めようとすると、挫折しやすくなります。まずは1つか2つから始めて、慣れてきたら増やしていくのがおすすめです。
おすすめの優先順位
- 起床時間を固定する(習慣1の一部)
- 仕事の終了時間を決める(習慣2の一部)
- その他の習慣を少しずつ追加
最初の2週間は、この2つだけに集中しましょう。小さな成功体験を積み重ねることが、長期的な習慣化につながります。
記録して成長を可視化する
習慣を続ける最大のコツは、「やったことを記録する」ことです。記録することで得られるメリットは多岐にわたります。
- 達成感が生まれる
- 継続日数が見えてモチベーションが上がる
- 調子の良い日・悪い日のパターンが見える
- 軌道修正がしやすくなる
記録は複雑である必要はありません。チェックマークをつけるだけでも十分です。
習慣トラッカーを活用するメリット
紙の手帳やスプレッドシートでも記録はできますが、習慣トラッカーアプリを使うとより効率的です。
習慣トラッカーのメリット
- ワンタップで記録できる手軽さ
- 継続日数(ストリーク)の自動カウント
- グラフやカレンダーでの可視化
- リマインダー機能で忘れ防止
在宅ワークでの自己管理に悩んでいる方には、習慣トラッカーの活用を強くおすすめします。自分の行動を「見える化」することが、テレワーク中の生活リズム改善の第一歩なのです。

まとめ:在宅ワークでも充実した毎日を送るために
在宅ワークで生活リズムを崩さないための5つの習慣を紹介しました。
- 朝のルーティンを固定する:起床時間を一定にし、仕事モードへの切り替えトリガーを作る
- 仕事の開始・終了時間を明確にする:タイムブロッキングと擬似通勤でメリハリをつける
- 意識的に体を動かす時間を作る:座りっぱなしを避け、ポモドーロの休憩時間を活用する
- 食事と睡眠の時間を規則正しく:体内時計を整え、睡眠の質を上げる
- 1日の終わりに振り返りの時間を設ける:5分の振り返りで翌日のパフォーマンスを向上させる
すべてを一度に始める必要はありません。まずは「起床時間を固定する」ことと「仕事の終了時間を決める」ことから始めてみてください。
在宅ワークは、自由度が高い反面、自己管理が求められる働き方です。しかし、正しい習慣を身につければ、オフィスワーク以上に充実した毎日を送ることができます。
習慣の定着にはライフログが効果的
習慣を続けるためには「記録する」ことが最も効果的です。life-log.meでは、以下の機能で在宅ワーカーの習慣化をサポートしています。
- 習慣トラッカー機能:毎日の習慣達成をワンタップで記録し、継続日数を可視化
- ジャーナル機能:5分でできる振り返りを手軽に記録し、後から見返せる
- タイムライン機能:1日の過ごし方を振り返り、生活リズムの改善ポイントを発見
すでに多くの在宅ワーカーの方が、life-log.meを使って生活リズムの改善に成功しています。
今日から、あなたに合った生活リズムづくりを始めてみませんか。まずは「起床時間を固定する」という1つの習慣から始めて、少しずつ増やしていきましょう。
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